2008/02/26(火)
不幸にする親――人生を奪われる子ども(講談社)
D. ニューハース(著) 玉置 悟(訳)
この本は日本でいうところのアダルトチルドレンについて書かれた本です。
我が子を自分の思い通りにコントロールしたいという親の欲求が、子供を苦しめるメカニズムを箇条書きを多用して、分かりやすく説明されています。
親を悪く言うようなことは、社会一般的には「親不孝者」と見られてしまうため、他人には相談しにくいことです。
普通の家庭に育った人が、親の一方的な支配に苦しむ人から相談を受けた場合、おそらく次のようなことを口にするはず
「親は君のためを思ってやったこと(言ったこと)なんだよ」
だからこそ親の言うことに逆らえないんだと言ってもなかなか理解してもらえません
しかし、この本では、こういった問題とは無縁な普通の家庭で育った人にも理解できるように分かりやすく説明されているので、アダルトチルドレンの入門書としてもおすすめです
我が子の教育に熱心な方は、ぜひこの本を読んで、今まで子供のためだと思ってやってきたことが、本当に子供のためになっているのか、見つめ直して欲しいと思います
もしかしたら、気が付かないうちに我が子を苦しめているかもしれないですよ
後半には、子供を不幸にする親の支配から、子供が抜け出すにはどうすればいいのか、そして親の支配から抜け出して、どう生きていけば良いのかを分かりやすく述べられています
アダルトチルドレンを克服するための壁として立ちはだかる一番の難関が、こういった問題のある親の支配から、なかなか抜け出せないことであるだけに、苦しんでいる当事者の人達には参考になる内容だと思います
親からの支配によって、精神的に苦しんでいる人、
親の存在が自分の生き辛さの原因なのは分かるんだけど、なぜ苦しいのか分からない人
親の期待に応えられず、家族と一緒にいることが辛い人
家族と一緒にいる時間がとても辛い人
一緒にいるのが辛いのに親から離れられない人
親から受けた同じ苦しみを、自分が我が子に与えているのではと悩んでいる人
共依存やアダルトチルドレンを克服したいが、どうすればいいのか分からない人
そんな人達には救われる一冊になるかもしれません
本当は「子供」よりも「親」におすすめしたい本なんだけど、多分そういう「親」って、この手の本は読まないんだろな
なお、作中ではアダルトチルドレンという言葉が使われていません。
この本で取り上げられている事例は、日本以外ではアダルトチルドレンとはよばないのかもしれません。
では、なんて呼べばいいのだろう?
同様の本で、毒になる親―一生苦しむ子供 (講談社プラスアルファ文庫)
こういった問題について縁のなかった人にとっては、こちらの本の方が衝撃的な内容かもしれません
毒になる親不幸にする親親の支配共依存
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